公益社団法人 日本口腔インプラント学会 東北・北海道支部 TOHOKU HOKKAIDO BRANCH OF JAPANESE SOCIETY OF ORAL IMPLANTLOGY

支部長挨拶

公益社団法人日本口腔インプラント学会
東北・北海道支部
支部長 西郷慶悦

 2022年6月の役員改選において、細川新執行部が発足し前期に引き続き総務関係統括常務理事を拝命いたしました。それに伴い、支部役員も若干の変更を加え新執行部がスタートしました。これは、本会と支部のパイプをより太くし、会員への情報提供を迅速かつ密に行うためのものです。

 日本口腔インプラント学会は創立50周年を迎え、2021年7月『日本口腔インプラント学会創立50周年記念誌―新たな水平線を目指してー』が発刊されました。また、記念事業の一環として、2022年5月22日には記念式典・祝賀会を開催しました。コロナ禍の開催でしたが、一重に50年の節目に際し学会の発展に寄与された諸先輩に感謝の意を表したいという、宮﨑前執行部の強い想いがあっての開催です。

 一方、本会が直面している最も大きな課題は、会員の悲願である「広告可能なインプラント歯科専門医」を取得することにあります。2021年10月1日から医療法の一部が改正され、歯科領域においては日本歯科専門医機構が認定する専門医を広告可能とすることが明記されました。また、歯科専門医機構の基本的な考え方として、現在広告可能な5領域の他に、新たに5領域を加えた10の基本領域の専門医制度の認証について検討を進めることとなり、インプラント歯科分野もこの基本領域に含まれています。この点は、本会にとって大きな前進であることはいうまでもありません。現在、専門医機構の指導を仰ぎながら日本顎顔面インプラント学会とも協議を重ね、制度設計の構築に鋭意努力をしておりますので、もう少しお待ちいただくとともに、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 これからのインプラント治療を、より高い視座で展望することは、私にとって非常に難しい問題です。新たな材料の開発、デジタル技術の進歩、そしてAI(人工知能)の活用など数え上げると限りがありません。画像分析や診断システムが確立し、医科ではロボットによる遠隔手術が始まっています。再生医療が発展すると、歯の欠損部にはいわゆる人工歯根と違い、新たな天然歯を再生することが可能となるでしょう。

 今後も、国民の健康に目を向けるとともに、会員のための会務運営を心がけていきたいと思っておりますので、会員の諸先生におかれましては、当支部の活動にご理解いただきますとともに、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

(2022年10月)

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